3〜4年間、三角骨障害に苦しんだバレエダンサー。痛みが引いていく理由とは?

こんにちは。 TOESTなかたに鍼灸整骨院 少数精鋭治療家集団®︎ Top Memberの浅井です。
今回も『三角骨障害』をテーマにお届けします。

今回は、サッカー選手の事例ではなく、一人のバレエダンサーの経験を元に、この症状について深く掘り下げていきたいと思います。

3分ほどで読み終えられる内容ですので、ぜひ最後までお付き合いください。

 


三角骨障害とは

三角骨障害は、「足関節後方インピンジメント障害」や「有痛性三角骨」とも称され、ポワントなどつま先を伸ばす動作の際に、足首の後方(アキレス腱の近く)に痛みが生じる状態を指します。

そもそも「三角骨」とは、足関節を構成する距骨(きょこつ)の後ろに存在する過剰骨(本来はないとされる骨)のことです。

少し珍しく感じられるかもしれませんが、人口の約10%の方は、生まれつきこの三角骨を持っていると言われています。 ※そのほとんどは無症状であり、日常生活に支障はありません。

たとえ先天的に三角骨を持っていなくても、骨がまだ成熟していない成長期に練習を重ねることで、後天的に発生するケースもあります。

  • 腱によって骨の一部が引き剥がされる
  • 骨同士の繰り返しの衝突により、骨の一部が剥がれ落ちる

といった要因が考えられています。

つまり、「剥がれた骨そのものが痛みの原因なのだから、それ自体を取り除く以外に改善の方法はない」というのが、一般的な見解です。
これが、手術という選択肢が第一に考えられやすい理由と言えるでしょう。
しかし、手術に伴うデメリットについても、私たちは目を向ける必要があります。

まず、手術後はギプスなどで一定期間『固定』することになります。関節の特性上、「関節拘縮」といって、可動域が狭まってしまうリスクを考慮しなければなりません。
また、術後のリハビリテーションも必須となり、多くの場合、復帰までには数ヶ月を要するとされています。その結果として、以前と同じようなパフォーマンスを取り戻すのが難しくなることも少なくありません。

 

特にバレエダンサーにとって、足首を三角骨障害に悩む以前の状態まで回復させることは、極めて困難であるとも言われています。

 

だからこそ、私たちの取り組みには大きな価値があると信じています。

絶対とは断言できませんが、私たちは三角骨障害に対し、施術のみで安定した状態へと導いてきた実績が数多くあります。全国的に見ても、これほど明確に「改善できます」と声高に言える専門家がどれだけいるでしょうか。

では、一体どのような考え方で私たちはアプローチし、手術を選択せずに三角骨障害の痛みを取り除いているのでしょうか?

今回も、私が実際に担当させていただいた方のストーリーを元にお伝えします。

~目次~
  • 三角骨障害が改善した子の実際の声
  • 三角骨障害は手術なしで痛みから解放される?
  • 症状改善へ導くための3つのステップ
  • 最後に

 

 


    三角骨障害が改善した子の実際の声

    まずは、私が担当したバレエダンサーの方が実際に投稿してくださった、Googleのレビューをご覧ください。

     

    彼女は3、4年前に両足の三角骨障害を発症しました。
    あらゆる専門機関の門を叩きましたが、状態は一向に上向かず。バレエ専門の施設にも通い、痛みは少し和らいだものの、そこからの進展は見られませんでした。

    しばらく前から症状が徐々に悪化し、ポワントはもちろん、つま先立ちさえも困難な状態に。ついにはトゥシューズを履くことすらできなくなってしまいました。

    そこで初めて、「きちんと良くしたいなら手術しかない」と告げられたそうです。
    『もう一度トゥシューズを履いて、心から踊りたい!』

    その一心で、私たちのところへ来られました。

    ※初回来院時の可動域

     


    三角骨障害は手術なしで痛みから解放される?

    私たちはこれまで、手術を勧められた多くの方々を、鍼と手技による施術だけで改善へと導いてきました。
    なぜ、それが可能なのでしょうか?
    そのヒントは、すでにお伝えした内容の中に隠されています。
    そう、三角骨は「生まれつき」持っている人が一定数いる、という事実です。

    これが非常に重要なポイントです。

    つまり、三角骨を持っていても、多くの方は痛みを感じることなく日々を過ごしているのです。

    この事実は、
    「手術で三角骨そのものを取り除かなくても、痛みから解放された状態を目指せる」
    という可能性を示唆しています。

    この事実に基づいているからこそ、私たちは自信を持って「改善できます」とお伝えできるのです。
    では、当施設では具体的にどのようなアプローチで、この三角骨障害に対応しているのでしょうか?

    次の章で詳しく解説します。


    症状改善へ導くための3つのステップ

    三角骨障害にアプローチする上で、何よりも大切なことがあります。
    それは、三角骨が『あるべき場所』に収まるスペースが存在するという事実です。

    パズルのピースがカチッとはまるように、本来あるべき位置へ三角骨を導くことができれば、痛みは消失していきます。
    しかし、そのためには「痛む箇所だけに焦点を当てたアプローチでは不十分」ということを知っておかねばなりません。

    今回ご紹介した彼女の場合、大きく分けて3つの課題をクリアにする必要がありました。

    1. 足首全体の調整
    2. 痛みがある部分の調整
    3. アキレス腱の調整

     

    まず一つ目の『足首全体の調整』です。

    彼女は高校生の時、内出血を伴うほどの重度な内返し捻挫を経験していました。
    その時の後遺症が残り、内側と外側のくるぶしの高さにズレが生じていました。それに伴い、距骨の位置も本来あるべき場所から少し前方にズレていたのです。まずは、この捻挫の影響を解消する必要がありました。

    次に二つ目の『痛みがある部分の調整』

    ここから、先述した「パズルのピースをはめる」ような施術を行っていきます。具体的な方法は専門的になるため割愛しますが、三角骨に特化した施術を重ねることで、痛みが出ない正常なポジションへと導いていきます。

    そして最後の三つ目、『アキレス腱の調整』

    彼女は3、4年もの間、三角骨障害と付き合いながらバレエの練習を続けていました。足首の関節が正常に機能しないまま動き続けた結果、アキレス腱に過剰な負担が掛かり、「アキレス腱炎」も併発していたのです。

    長く炎症が続いたことでアキレス腱は肥厚(組織が厚く硬くなった状態)を起こしており、これが三角骨が正常な位置にあってもポワントを妨げる一因となっていました。これに対してはアキレス腱炎への専門的なアプローチを行い、しなやかな状態へと戻していきました。

    この3つのステップを確実に行うことで、たとえ「手術しかない」と言われた三角骨障害であっても、改善へと導くことができるのです。

    ※私が全国から集まる専門家の方々へ指導している様子。


    最後に

    いかがでしたでしょうか?

    ここまでお読みいただいたあなたなら、もうお気づきかもしれません。
    「だから私の足首は、今まで良くならなかったのかもしれない」と。

    そうなのです。原因を正しく理解し、それに対応する的確な術(すべ)を持ち、適切な順序でアプローチをすれば、あなたが抱えているその悩みも、手術という選択をせずとも快方に向かう可能性があります。

    私たちは、少数精鋭治療家集団®として、「最後の砦」を標榜する者として、覚悟と決意をもって、あなたのそのお悩みに向き合います。

    「私たちが、必ずあなたの力になる」と。

    もちろん、ご自宅から何時間もかけて、あるいは新幹線や飛行機を乗り継いで、遠方から多くの時間と費用をかけてお越しになる方もいらっしゃるでしょう。

     

    「信じて足を運んだのに、望むような結果が得られなかったら…」 そんなご不安を抱かれるのも当然です。

    しかし、そのリスクを受け入れ、私たちを信じてお越しいただけたなら、『必ずや力になってみせる』という強い信念で施術にあたる私たちの姿に、きっと安心していただけるはずです。

     

    どうぞ、期待を胸にいらしてください。

    施術が進み、再び思いきり踊れるようになったその日には、
    「もう大丈夫ですね!」 と、心からお伝えできるでしょう。

    その時には、お互いに満面の笑みで、
    力強く握手ができたら…と、今から想像しています。

     

    あなたとのご縁を、心より楽しみにしております。

     

     

    感謝。

    三角骨障害

     

    遠方からお越しの方へ